ロシア国内の小売売上げ高が06年1-11月の期間中に12.8%拡大した7兆6780億ルーブルに達し、11月単独でも13.9%増の7922億ルーブルとなったことを連邦統計局が発表した。
06年11月期の食料品販売は、小売販売全体の44.8%を占め、非食料品では55.2%を占める結果となった。
06年第3四半期のPC及びインテル社製サーバーの販売台数が05年第3四半期比で32%増の198万台を記録したとIDC(International Data Corp)が公表した。
06年第3四半期の販売台数はIDCの予想を上回る結果となった。特にラップトップ市場が05年同期比で108%の拡大となり、大きく販売台数を伸ばすことに貢献した。
現在、ロシアのPC市場は、台湾のAcer及びAsusの2社でラップトップシェアの過半数を占めている。
ロシアの携帯最大手MTSの時価価値が06年12月に200億ドルを上回った。ロシアの通信会社の企業価値が200億ドルを上回ったのはロシア史上初となる。
昨年4月にAFK Sistemaの大株主Vladimir Yevtushenkov氏がMTSの社長に就任した際に、同氏はMTSを200億ドル以上の価値にまで高めると公約していた。
天然ガスを独占するガスプロムの今年上半期の収益が昨年同期比で2.1倍となる3322億ルーブル(約126億ドル)を記録した。
ガスプロムの営業収益も倍増となる4049億9900万ルーブル(約154億ドル)と拡大し、税引き前収益は昨年上半期から2.11倍となる4476億ルーブル(170億ドル)と急拡大した。
期間中、売上げ高は1.79倍となる1兆910億ルーブル(約415億ドル)と売り上げ増と収益構造の改善が収益増を齎した。
ガスプロムが収益を上げた背景には、欧州や旧ソ連諸国向けのガス価格を引き上げたことが大きく寄与した。欧州向けの売上げ高は49%増となる4282億6200万ルーブル(約162億ドル)となり、CIS諸国向けでは倍増となる1025億5900万ルーブル(約39億ドル)であった。
同社は05年度に04年度期比49%増となる3159億3100万ルーブル(約120億ドル)を記録し、売上げ高でも42%増の1兆3840億ルーブル(約526億ドル)を記録していた。
コルビナテレコム(Korbina Telecom)が2008年度中にもモスクワ、ロンドン、ニューヨークなどで株式公開を目指していることを示唆している。
12月20日に通信大手のゴールデンテレコム(Golden Telecom)がコルビナテレコムの主要株を買い取る契約に署名したことを明らかにした。ゴールデンテレコムは将来的にコルビナ社を上場させることに言及している。
コルビナ社は1995年創業で独自の通信インフラを保有する通信会社で、モスクワと24の地域で事業を行っている。現在のところ、同社の06年度の収益予測は9000万ドルとなっている。
ゴールデンテレコムは、ロシアの一般回線電話事業で最大手の通信事業者で、光ファイバーやDLDネットワークなどを通して法人、個人向けの電話、インターネット、データ通信などのサービスを提供している。
ゴールデンテレコムの主要株主にはアルファテレコムが30%の株式を保有しており、次いでノルウェーのテレノール(Telenor)20%、ロステレコム11%、EBRD(欧州復興開発銀行 )4.2%、Baring Vostok Capital Partners Ltd.7%、Capital International Global Emerging Markets Private Equity Fund L.P.3.6%などの株主構成となっている。