地元紙アリパエブによると、エストニアの失業保険基金(EUIF)による昨年の投資が大きく赤字を発生させているという。
現在、EUIFでは290億クローン(約2958億円)もの資金が運用されている。
同基金を06年年初まで運用していたEne Ounaam氏によると、実際に同基金が明かしているほどの資金が実際には確認できず、投資先も高リスクで変動が大きなものへの投資が目に付くと、最近の証券市場の混乱を踏まえても赤字が拡大しているのではと示唆している。
EKI(Estonian Institute of Economic Research)のシニアアナリストLeev Kuum氏によると、商品価格の上昇は第2子半期には落ち着くことになると地元紙アリパブが伝えている。
物価上昇圧力は、第2四半期もしくは遅くても第3四半期には弱まることになるという。
また、EKIによる予測では、第1四半期のインフレ率は10%に達すると見られるが、通年では6.5%程度に留まるという。
経済ニュースBBNによると、08年1月期の季節調整済みインフレ率が10%に達したという。
消費者物価指数(CPI)によるインフレ率計算では、1月は9.9%になる。
エストニア統計局によると、エストニアの平均月給が07年第4四半期に1万2000クローン(約12万2400円)を超え、1万2270クローン(約12万5150円)となった。
平均月給は、この1年で20.1%上昇したことになる。
07年第4四半期の月毎の給与平均は、10月が1万1564クローン(約11万8000円)となり、11月1万2120クローン(約12万3600円)と続き、そして12月に1万3174クローン(約13万4400円)と1万3000クローン(約13万2600円)を超え、毎月のように給与水準が上昇した。
経済ニュースBBNによると、ウクライナの証券株式市場委員会が国内の金融機関がこれまでに外国からの借入を拡大させてきたことを背景に、収支バランスに問題が生まれつつあると懸念を示唆している。
同委員会のSerhii Biriuk氏は、世界の資本市場の収縮により、銀行が新たな与信を得ることが困難になりつつあり、また、資金の引き上げ懸念もあることから、金融市場に警鐘を鳴らさざる得ないと述べている。
現在の所、金融機関の多くで再借り換えは上手く行ってはいるが、借入金利は上昇する一方で、今後は借入が順調に行くかは不透明となっている。