経済ニュースBBNによると、09年第3四半期の不動産売買件数が昨年同期比で25%減少し、取引額としては50%の減少と不動産市場が冷え切っていることが明らかになった。
昨年の第3四半期の取引件数は1万2047件で、97億クローン(約824.5億円)の取引高を維持したが、今年は9279件で総額も48億クローン(約408億円)に留まった。
不動産ブームに沸いた06年の取引件数は1万7662件もあり、当時の取引総額は176億クローン(約1496億円)を記録していた。
LETAによると、Swedbankは住宅ローンの返済額に上限がつけられる法案が可決するようであれラトビアでの事業を見直しする方針だという。
同行の法人事業部副部長のThomas Backteman氏は、ラトビア政府が導入を目指すローン返済額規制が支持されるとは信じ難いとしながらも、もし実際に法案が実施されるようであれば、ラトビアでの事業を見直すと示唆している。
現在SwedbankではNordeaとの合併が噂されており、株価も合併話とラトビアでの事業縮小の可能性を好感し12日には6.3%も上昇した。
Swedbankはラトビアのローン市場に34億ドル(約3060億円)もの融資残高を抱えており、もし返済額に上限がつけば銀行の焦げ付きは莫大なものになり銀行経営にも大きな負担になりかねない。
LETAによると、09年10月月初の時点で更地一区画を売却するのに平均で1年もの時間がかかっているという。
不動産サイトCity24.eeのデータでは、年初にエストニア全土で9000件近くあった更地販売が今では6568箇所の販売にまで減少しており、売り出し物件の減少は、なかなか買い手がつかず、最終的に売りに出すのをやめてしまっているからだと指摘されている。
多くの売り手は1平米を平均876クローン(約7446円)で売りたいとしているという。
首都タリンでは平均2176クローン(約1万8496円)で売りに出す一方でエストニア全土で最も安い(平均価格)とされるPõlvaでは平均26クローン(約221円)で売りに出されている。
英FTによると、ラトビアでローンシェア最大のスウェーデンの最大手銀行Swedbankがラトビア政府が導入を急ぐ住宅ローンの返済上限設定計画により巨額の焦付きに直面し、大きな損害を被るかもしれない。
同行に留まらず、ラトビアでローンシェアを大きく握るスウェーデン系の銀行は皆、今案が可決されれば、大きな損失を計上せざるなくなる。
Swedbankでは、もし住宅ローンの返済に上限が設けられれば、借り手は返済額が軽減されるが、その分貸し手としての銀行は損失を背負うことになり、そうなると今後、ラトビアでの融資業務は継続不可能になる懸念が高まると示唆している。
ラトビアでは、先週末に草案段階としながらも住宅ローンに苦しむ市民救済策として、ローンの返済額を一定範囲内に留めようといった提案がなされていた。
既にラトビアでは住宅価格が7割近く下落しており、現在、ローン額が住宅価格を下回る状況が深刻化している。
ELTAによると、リトアニアのチャーター便を専門とするflyLAL chartersがヴィルニスのチャーター便シェアで85%を獲得したという。
同社は昨年の10月に創業した再生新会社だが、これまでに36万2800人が搭乗しており、高い搭乗率を誇っている。
創業当初は、同社保有の機体は1機に留まったが、今ではボーイング757−200を4機とボーイング737−300を3機保有するまで事業を拡大させている。
同社が持つ航路はリトアニアに留まらず、エストニアやイタリアにも順調に就航させている。