ELTAによると、リトアニアはユーロを07年に導入を逸して以降、完全に導入機会を見つけられずにいる。
財務省はリトアニアのユーロ導入は2013年まで難しいことを認めており、07年度に導入に失敗したのと同様に長らく高インフレに苦しんできた。
現在、高インフレもリセッションによりデフレが進み、インフレは問題ではなくなったが、一方で財政赤字が問題化してしまっている。
財政赤字は今年度も来年度もGDPの9%を超えることが予測されている。
見通しでは2012年度に財政赤字はGDPの3%以下にまで落ち着くと見られており、順調にいって2013年度の導入が現実的だという。
バルト3国最大の金融機関にまで成長したSwedbank ABがバルト3国での事業では第3四半期も融資の焦げ付きに苦しみエストニア、ラトビア、リトアニアの3カ国全てで損失を計上した。
同行の第3四半期のバルト3国での損失は実に前年期比で7倍増となる33億4000万スウェーデン・クローン(約435億8700万円)に達し、昨年度の24億7000万スウェーデン・クローン(約322億3350万円)の黒字からは大きく収益を減らしてしまった。
特に融資の焦げ付きは深刻で、昨年度の8億1200万スウェーデン・クローン(約105億9660万円)から61億2000万クローン(約798億6600万円)にまで急増させている。
ELTAによると、ヴィルニスの家賃相場が引き続き下落しているという。家賃相場は不動産価格の下落に伴い、下落率が広がっている。
首都ヴィルニスとクライペダでは家賃相場は昨年から40%も下落した。下落率はカウナスでは更に酷く、実に半額にまで家賃は下落した。
家賃相場の下落は、賃貸に出される物件が急増していることで下落に歯止めがかからない状態で、ヴィルニスだけをみても4700戸も賃貸に出されている。
同様にカウナスでは400戸、クライペダでも500戸が賃貸に出されている。
07年10月との比較では、実に5倍もの物件が市場に出回っていることになる。
首都ヴィルニスの家賃平均はワンルームもので500リタス(約1万9500円)から800リタス(約3万1200円)が中心で、2ベッドルームで600リタス(2万3400円)から1200リタス(4万6800円)となっている。
クライペダではワンルームが500リタス()約1万9500円から700リタス(約2万7300円)。2ベッドで800リタス(約3万1200円)といった相場。
カウナスは、ワンルームが370リタス(約1万4430円)、2ベッドもので700リタス(約2万7300円)となっている。
LETAによると、ラトビアのairBalticがタリンとヴィルニスを結んだ同行路を来週から停止することを決めた。
10月26日から同路線は停止するという。
同路線は他にもEstonian Airが就航しており、大きな問題にはならないと見られている。
ラトビア内閣が先週の16日、来年度の外務省予算に180万ラッツ(約3億4470万円)の割増を許可する決定を下している。
101万7140ラッツ(約1億9480万円)を省の構造改革に振り向け、88万5000ラッツ(約1億7000万円)を海外における外交費用に向けるという。
LETAによると、Maris Riekstins外務相は、ラトビアの海外公館などの閉鎖などせずにするためには更に260万ラッツ(約5億円)が必要だと述べている。
外務省が来年度予算として予算請求した総額は今年度の2900万ラッツ(約55億5350万円)から大幅減となる2300万ラッツ(約44億円)で、1999年当時の予算相当額となっている。