最近の物価高騰に嫌気を刺してきた市民等がカードによる支払ではなく、現金払いを好むという傾向が増えているという。
地元紙Eesti Päevalehtによると、ガソリンスタンド、食料品店、家具屋、自動車修理場などで現金払いが増えている。現金払いを好む傾向は、カード払いだと手数料が取られてしまい、現金による支払いよりも高くつくことが理由だ。
しかしながら、エストニアの消費者保護局では、何度も支払い方法の違いで商品価格が違うことは違法だと何度も警告を出し続けている。
同局では、消費者からのクレームで現在ガソリンスタンドを調査しているといい、現金払いとカード払いで20セントの価格差が見受けられるという。
更に欧州委員会では、銀行がカード利用に対し徴収する手数料が欧州のレベルを大きく超えているとしてエストニアに何度も警告を発してきた。
エストニアでは、チャージカードなどでも平均1.5%の手数料を徴収しており、他国の0.5%や1%といった水準と比べても異常に高い手数料を取っている。
デジタル及びケーブルTVのIZZIが今年上半期の売上高が147%増加した432万ラッツ(約10億2800万円)となったことを発表した。
上半期の収益は98万3000ラッツ(約2億3300万円)となり、昨年同期からは2倍増となった。
LETAによると、同社は今年、870万ラッツ(約20億7060万円)の売り上げ目標を掲げており、同様の収益増を目指している。
IZZIの株主は投資会社Tella Capitalの1社で、IZZI Goup傘下にはIZZIの他にIZZI COM、IZZI FAO、DT komunikacijas、IZZI Ultracom、Com4tel Sakari、Maksinets、Fastnets、A-technologies、Eltra ITun Com4telなどがある。
買収合併で事業規模を広げているバルト3国最大となった酪農企業Agrowill Group ABが08年上半期に280万リタス(約1358万円)の損失を計上したと発表した。
ヴィルニス証券取引所によると、昨年同期に同社は2730万リタス(約13億2400万円)の利益を上げていた。
この半年間の売上高は19%増加した1870万リタス(約9億700万円)であった。
景気後退が鮮明になりつつある今、営業不振に苦しむ営業マンが増えている。特にコミッション比率の多い営業マンにとっては正に厳冬となっている。
コミッションや成績連動制給与、そしてボーナスなど営業成績に大きく左右される雇用契約を結んでいるサラリーマンにとってはかなり厳しいという。
経済ニュースBBNによると、ギフト広告会社Fifaaでは、昨年20〜30%の売り上げ増を果たしたが、今年は売上維持を目標とするしかないといい、今秋も営業成績が振るわなければ、雇用契約を見直さざる得ないという。
景気は今秋更に悪化すると見られていることから、雇用形態の見直しが相次ぐものと見られている。
NovoNewsによると、リガ市交通局がタクシー料金の値上げについて協議しているという。
当局では、現在の高インフレとガソリン代の値上がりを考慮するとタクシー料金の値上げも避けられないの方向で話し合いが持っている。
最終的な値上げを行うか否かの決定は、8月中旬にまで持ち越されることになる。
値上げを認める動きとなったのは、ラトビア就労者組合が現在のタクシー料金では利益は上がらず、値上げされるべきだとの声を上げたことになる。
今年は不景気となったことから、これまでにも多くのタクシー会社が破綻しており、運転手の多くが再就職先を探しているが、状況はかなり厳しいようだ。