グレフ経済相が2010年までにGDPを倍増させるというロシアの目標が現実的ではないとして、不可能となる可能性を示唆している。
同相によると、2012年〜2013年にはGDPは7%成長を達成し、7%成長はその後10年は継続するという見通しだという。同相は、ロシアの経済成長は今後も継続するが6.5%成長は政府からの支援次第とし、政策がキーになると分析する。
ロシアのGDP2倍化計画は、2003年度にプーチン大統領の年次一般教書の中で言及されていたが、同大統領自身も昨年末に経済構造の改革なしに達成は難しいという見通しに言明していた。
ロシアの証券市場が、世界的な株価下落に足を引っ張られるように値を下げ、少なくともあと1週間近くは尾を引くのではとの声が市場参加者の間で飛び交っている。
RTS市場もMICEX市場も共にこの3日間でほぼ10%近い下落を記録した。
世界的な新興国経済に対する信用不振や先進国での株価調整が相伴い今回の下落が発生したと見られるが、丁度昨年5月6月にも同様の株価調整があったことを思い出せる株価調整となった。
当時は、RTS市場はほぼ3分の1の価値が5週間程の間に市場から消失し、市場が回復するのに8週間ほど要している。
前回と今回の違いは、今回は石油価格が安定しており、株価下落を支える役目を担っている点にある。
しかしながら、下落が最大となった木曜日にはガスプロム及びルクオイル株はそれぞれ4%下落し、スベルバンク株は水曜日に7%近い下落を経験した。
国営の大手石油会社ロスネフチがサハリン・プロジェクトで国内の競合に参加を求める方針を明らかにした。
ロスネフチのSergei Bogdanchikov代表は、これまでの企業戦略を改め、国内の競合他社へ沖合いの石油資源開発に参加を求める方針であることを発表した。
プロジェクトへの参加を求めたのは、スルグトネフチェガス、ルクオイル、ガスプロムなどの国内大手で、現段階では依然、外資系企業の資源開発への参加の戸は閉じられたままとなっている。
極東地区沖合い資源の開発で国内最大のロスネフチは、これまで特に外資系企業との共同作業を好んできたが、政府の政策変更に伴い、独自開発の方向で戦略を練り直していた。
現在進行中のサハリン・プロジェクトには、一切国内他社が参加していないことから、同社では、ロシア国内の資源開発を競合とも共同しておくことで、ロシア企業としての結束を高めていくことに真剣に踏み出しつつある。
投資会社がモスクワ地区に高級リゾート複合施設を建設する計画を進めていたが、投資会社代表が大型詐欺及び公文書偽造の疑いで逮捕されていたことを日刊紙コメルサントが報じている。
投資会社Vash Finansovy Popechitel(商号 Your Financial Guardian)のVasily Boiko代表が武装警察に2月15日投資詐欺の嫌疑で逮捕された。
同代表に対して損害賠償訴訟がオスタンキノ地方裁判所に西モスクワのルザ区における不動産買収で詐欺行為があったとして起されている。
同不動産には、複合施設(Ruzskaya Switzerland)を建設する計画が持ち上がっていた。同計画には高級住宅、ホテル、ビジネスセンター、ゴルフ練習場などが併設することになっていた。
Boiko氏の資産総額は35億ルーブル(1億3500万ドル)に上るとみられ、農業から観光業、エネルギー開発事業など多くを手がけるビジネスマンであった。
IPOへの申し込み過多となっていた石油サービス大手のインテグラ(Integra)が5億ドルを市場調達し、企業価値も24億ドルに達した。
国内最大の石油サービス会社インテグラは、株式を1株13.75ドルから16.75ドルで22日売りに出し、公募は実に12倍と高い倍率となった。
同社では取得した資金の用途を債務の早期支払いの他、買収資金などに向けていくとしている。同様の事業を営むドイツ、ミュンヘンに上場しているC.A.T. Oilの市場価値はインテグラの実に半分に過ぎず、上場地が企業の市場価値を左右することも有り得るとロンドン市場での上場が今後益々増えるかもしれない。