ガスプロムが英BPが中国に所有する石油ガス資産とShtokman及びKovyktaを含む石油ガス田とをスワップさせることもあり得ると露英TNK-BPがHP上で示唆している。
TNK-BPではこれまでにガスプロムへKovyktaの権益を売却することで合意していた。
ガスプロムとすれば英BPが中国に所有するLNGターミナル、石油精製施設、ガソリンスタンド網などを取得できることになり、中国進出を社を上げて望んでいたことからも資産スワップが順調に進められる可能性は十分にある。
TNK-BPとしても失いかけたShtokmanプロジェクトなどへの再度の参加が叶うことになり、双方の利益が満たされることになる。
しかしながら、BPは中国のLNGガス市場をほぼ独占しており、実際にBPが中国での権益を手放すかは依然不透明との意見も多々ある。
ロシア経済省のレポートによると、今年上半期の社会経済開発に関し、国家経済は好調に成長が続き、この上半期は7.8%成長で、昨年同期の6%成長を大きく上回った。
しかしながら、消費者物価が1-6月期に5.7%をつけ、今年度の目標インフレの達成が難しくなってきた。
経済成長は高く推移し、この半年でGDPは7.8%拡大した。経済の拡大は、資源輸出に始まり、今では製造業も貢献し始めている。
一方で国内のインフレは上昇傾向を示している。この第1四半期に昨年同期の5%から3.4%までインフレ率は下げたが、第2四半期には昨年同期の2.3%から2倍を記録した。特に6月は単月で1%上昇した。
7月も引き続き1%前後の物価高が予測されており、経済省では、食肉、穀物、石油、ガソリン、などが今後12月までの間値上がりすることを予測されると、一段の物価上昇を予測している。
アナリスト間では、今年は8.5%のインフレ率を試算しているが、今の所政府ではインフレ目標の変更は予定していない。
ロシアがバルト3国を介した石油輸送を近い将来にも停めてしまうかもしれない。
Igor Levitin露運輸大臣が20日、ラトビア訪問中にその可能性について言及した。
Levitin大臣によると、ロシア政府はMurmanskなどのロシア北西に位置する港の増強を目指しており、この地域の取扱量を30〜40%の拡大させることでバルト3国の港に頼らない輸出を目指していくことを模索するという。
ロシアの大手輸送会社SeverstaltransがエストニアのMuuga港に所有する石油ターミナルE.O.S.を売却する意向を示唆している。
同社では、既にTNK-BP、Vopak、そしてMuuga港で別のターミナルの半数の株式を所有するPakterminalとの間で売却について協議を持っているという。
同ターミナルの売却には、恐らくエストニアとロシアとの政治問題があるとされ、その他にもE.O.N.のOleg Ossinovski会長が犯罪に関与しているとの噂が囁かれていることなどが挙げられている。
E.O.S.では、年間1000万トンの燃料を欧州へ積み出してきたが、この所はロシア鉄道積載能力の低下で取扱量が低下していた。
ロシアがPrimorskからバルト海の港まで最低1日100万バーレルを輸送できる新たな石油パイプライン建設の計画があることを示唆している。
ロシアでは、現在、総距離1000キロにも及ぶロシア−ベラルーシ国境近辺のUnechaから始まり、Primorskまでを通すパイプラインの計画が進んでいる。
新パイプラインは、既存の欧州向けのDrunzhbaパイプラインの代わりとして利用することになる。
Druzhbaパイプラインは、この6月の輸送量が23%減少した日産120万バーレルにまで低下しており、徐々に輸送量を減らしていくものと見られている。