Russia : トランスネフチ,欧州向け石油輸出の削減を示唆(ロシア)
石油パイプライン事業最大手のトランスネフチのSemyon Vainshtok代表は24日、ロシアは過剰供給気味である欧州向けの石油輸送を削減し、アジアへシフトする計画があることを示唆した。
同代表は、欧州向け石油輸出は過剰気味にあり、将来的に過剰な石油供給による価格の下落懸念もあると、供給先の多様化を念頭に置きながらも、現状では欧州向けの石油供給の削減は出来ないが、ロシアが計画する東シベリア-太平洋パイプライン建設の成功如何では、日産160万バーレルの石油をアジアへ輸送することが可能となり、供給先の多様化が現在の問題を解決する手段になると期待を寄せている。
供給先の多様化により、1バーレルあたり75ドルにまで高騰した石油価格やエネルギー供給先ロシアに対する欧州の懸念などの問題が少しでも払拭されることが期待される。