Russia : インフレが給与水準にも影響 (ロシア)
ロシア統計サービスは22日、05年1−8月期の個人所得水準が昨年同期比で8.5%の上昇となったことを明らかにした。しかしながら、もし石油価格高騰などなければ、実際、給与水準はより高い伸びが期待できたのではないかと見られている。
人口一人当たりの平均給与は、8月末の時点で7591ルーブル(268ドル)となり、昨年からは21.8%の成長を記録している。アナリストによると、安定化基金は現金に溢れ、そして政府では個人所得の水準を現状維持が保たれるような措置を続けるとしている。
しかしながら、石油価格の上昇は過去6ヶ月間に50%強上昇しており、個人所得はそれに見合った上昇がないことから、一般のロシア人は、所得の現状維持ではなく、大幅な引き上げを求めている。
過去8ヶ月間のロシアのインフレ率は8.3%を記録しており、給与上昇分の8.5%と差し引いても、実質、給与の上昇は0.2%程でしかない事が伺える。