Nordicstate : タリンク,シルヤラインを買収へ(フィンランド−エストニア)
フィンランドの経済紙Talouselamaが16日、シルヤライン(Silja Line)が売りに出される可能性を紹介し、その買収候補先としてタリンク(Tallink)が最優先候補として名前が挙がっていると報じた。
これまでシルヤラインは、人件費などが嵩み財務上の悪化が懸念され続けてきたが、価格競争と集客力でもライバル企業タリンクに破れ、市場から撤退せざる得ない状況に追い込まれた。
今回の報道にシルヤラインでは、売却報道を否定し、憶測に過ぎないと広報を通して発表している。
ただし、同社ではエストニアを本拠とするタリンクの低い人件費などとの競争には勝てないと、財務内容は引続き悪化を辿っている事を認めている。
昨年、シルヤラインは700万人の乗船客があり、4億8600万ユーロの売上を計上していた。収益は半減し、1800万ユーロまで減少した。
一方のタリンクでは、昨年、300万人の乗船客があり、売上は2億1800万ユーロを記録した。
この5年間にシルヤラインは乗客数が6%減少し、タリンクでは87%の増加をそれぞれ記録している。