East & Central EU : 中央政府,石油ガス会社INAに夏季観光シーズンの値上げを禁止(クロアチア)
クロアチア政府が夏季の観光シーズンを前に石油ガス会社INAに対して価格の引き上げを禁ずると通知していたことが判明した。
今回の処置にINAのTomislav Dragicevic社長は、外国からの観光客は大抵自国のガソリンスタンドでガソリンを満タンにしてから旅行に出ることから、今回の政府決定は実態を表したものではないと不服を申し立てている。
経済省としても、夏季のINAの売上高は10-15%の増加にしか過ぎず、外国人観光客のガソリン購入より自国民の購入が石油消費の大半であることは認めている。
しかしながら経済省では、INAは石油価格の高騰ではなくガソリンスタンド網の拡充などによるシェア拡大、製油施設近代化による効率化などの結果として収益を増加させることが望ましい企業であるとして、INAに安易な価格引き上げを許可しなかった背景を説明している。