ベルギーの銀行グループKBC Group N.V.(KBC.BT)は7日、ルーマニア最大の銀行Banca Comerciala Romana(BCR)の主要株式取得に興味があることを示唆した。

ルーマニア政府では、BCR株の取得意思のある企業は、7月14日を意思表明の期限として設けており、少なくともBCR株50％＋1株の買収を取得義務としている。

これまでに金融グループFortis NVも同様の取得意思を表明している。

BCRは現在、ルーマニアの銀行シェア26％を獲得しており、総資産は昨年末の時点で64億ユーロに達している。昨年の収益は1億6100万ユーロであった。

買収に興味をもつとされる他の金融機関には、仏BNP Paribas、Credit Agricole、独Deutsche Bank AG、伊Unicredito Italiano SpA、

Banca Intesa、葡Banco Comercial Portugues、米Citigroup Inc.、Texas Pacific Groupなどの名前が挙がっている。

政府では、買収に興味を引く金融機関にBCR株取得は、最低でも50％＋1株か62％の株式の取得を期待している。現在の株主構成は、ルーマニア政府37％、EBRD及びIFC25％、BCR従業員8％、6つの投資ファンドで6％などとなっている。