Russia : 銀行の3割がマネロン対策に不対応(ロシア)
預貯金保険システムを含む資金洗浄対策の法令に対応できていないロシアの金融機関が30%を超えている。ロシア中央銀行によると、2004年度に中央銀行が査察を入れたマネロン疑惑件数は2592件にも上り、03年度の1699件を900件近く上回った。
査察の増加が示すところは、ロシアの銀行各行で資金洗浄の疑いがある資金移動が頻発していることを表しており、昨年1年間にロシアの銀行界全体では200万回もの疑惑を伴う資金移動が連邦財務監督局に報告されている。同様の数字は、03年度には95万回、02年度には35万回と報告されている。
また、04年度に行われた銀行査察では、03年度期比40%増の法令違反が行われていたことが確認されている。