East & Central EU : チェコ,マースリヒト条約を3項目でクリア(チェコ)
チェコ統計局(CSU)は30日、チェコが昨年新規に欧州加盟を果たした中欧4カ国の内、ユーロ統合に向けて、経済成長は鈍化しながらも唯一マースリヒト条約の4項目の内3項目で通貨移行条件をクリアしていることを明らかにした。
中欧のポーランド、スロバキア、ハンガリーなどでは、経済成長はチェコよりも強力ではあるが、インフレ率も同様に高水準を維持している。
チェコ経済は、1997年から2004年までの間、中欧4ヶ国中最も低い成長率を記録しており、平均経済成長率も欧州15カ国の平均をも下回っている。
経済の拡大には大きな成果を見出せなかったチェコではあるが、物価の安定には成功し、96年から05年3月までの消費者物価は37.2%の上昇に留めており、中欧4ヶ国中で最も低いインフレ率を達成している。
通貨統合へ向けてチェコがクリアしたその他の項目は、「金利水準」、「財政赤字幅をGDPの3%以下に留める」などであった。