Baltic State : 北欧系金融機関,エストニアを支配(エストニア)
スウェーデン及びフィンランドの銀行群が今、エストニアの銀行業をほぼ独占している。エストニアの経済発展を牽引してきたエストニア最大の金融機関ハンサパンク(Hansapank)もこの春にはスウェーデンのスウェドバンク(Swedbank)が完全子会社化に成功し、実質エストニア資本による最後の大手銀行が外国資本の手に移った。これまでもハンサパンクはエストニアの市場シェア50%を獲得していた。
スウェーデンの銀行グループ傘下でエストニア第2位のエスティ・ウヒスパンク(Eesti Ühispank)では、市場シェア30%を占めており、次いで北欧大手のノルディア(Nordea)のエストニア法人が10%のシェアを既に獲得している。
シェア第4位ではあるが、フィンランドのサンポグループ傘下のサンポバンク(Sampo Pank)ではシェア8%を獲得しており、上位4行は全て北欧系の銀行となった。
北欧4行による市場シェアは98%に達していることから、ほぼエストニアの銀行業は北欧資本が支配する構図となっている。