Baltic State : 不動産でマネロン(リトアニア)
アナリストの間で、リトアニアの闇経済が不動産投資でマネロン(資金洗浄)を繰り返しているという懸念が話題に上っている。リトアニアの不動産市場は、このところ右肩上がりで上昇を続けており、そこにつけ込んだ犯罪が多発しているという。
闇経済からの大量な資金が不動産取引の25%近くを占めていると見られている。市場関係者の間では、既に闇資金が不動産市場で重要なポジションを得ており、商業ビルや土地の売買に幅を利かしていると分析している。
不動産開発組合のJonas Ragauskas代表は、「もし不動産市場がとても限られた小さな市場規模であったなら、容易にマネロンを取り締ることは可能だが、今のように市場が拡大した情況では、とても難しいというのが現状である」と述べている。
特に出所が明らかでない資金は、高級マンションや高額な不動産取引を中心に流れていると見られている。