Russia : 外銀の支店設置の規制強化か?(ロシア)
WTO加盟に向け交渉を纏めているMaxim Medvedkov氏がもしロシアが制限なしに外銀にロシア進出を許可したとしたら、国内の金融機関はほぼ消滅してしまうという懸念を17日表明した。
多くのロシア進出を伺う外銀や法人事業を中心とした保険会社ではロシアに支店進出する形でロシア事業を開始させたいとしている。しかしながら、ロシア当局では、多くの議論があるとしながらも、完全な金融事業の自由化を計ってしまったら、国内の金融機関は消滅的な状況に陥る危険性があると見て、現状では、ロシアの銀行が外国銀行と平等に競争できる状況にはないという意見で一致している。
ロシアの銀行資本を全て合算させても米CITIグループの半分にも満たないというのが実情である。
ただし、WTO加盟を踏まえ、多くの産業で自由化を急ぐ必要があるとされる中でも、実は金融業界では既に多くの外銀がロシアの金融機関に資本参加していたり、買収したりして実質的にロシア進出を果たしているという実情もある。
米系の銀行15行では既にロシアで銀行業を行っており、市場の6%を既に獲得している。