Baltic State : ついにERM IIへ参加(ラトビア)
ラトビアがとうとう欧州為替交換メカニズム(European Exchange Rate Mechanism:ERM II)に正式に参加し、早ければ07年にユーロへ通貨統合を計る予定である。
ラトビア、マルタ、キプロスの3カ国は4月29日に5月1日の欧州加盟1周年を踏まえ、ERMIIへの参加を表明した。これによりラトビアの通貨ラトは1ユーロ≒0.702804で固定されることになる。
今後は、マースリヒト条約に則り、加盟条件を一つ一つクリアしていくことが問われることになる。既に隣国のエストニア、リトアニアそしてスロベニアでは昨年6月にERMIIへ移行済みで、07年のユーロ統合を視野に入れている。
マルタやキプロスではエストニアなどと同時期の07年度の移行を模索しており、ラトビアでは08年のユーロ統合を最優先時期と設定している。
ほか中東欧諸国では、スロバキア09年、チェコ、ポーランド、ハンガリー2010年などの通貨統合スケジュールを予定している。