Baltic State : 不動産価格は来年末まで今のまま?!(エストニア)
米ブルームバーグによると、エストニアの不動産ブローカー等は不動産市場は供給過多と高失業率を背景に来年の下半期か2011年上半期までは値上がりすることはないと見ているという。
不動産ブローカーのDomus Kinnisvaraでは、V字型の不動産市場の回復は期待できず、段階的に徐々に横這いながら安定しながら値を戻していくことになると分析している。
試算では、エストニアの全世帯の債務比率はGDPの50%近くにあると見られ、新たにEUに加盟した諸国の15〜30%といった水準と比較してもかなり高い割合となっている。
失業率も来年度の16.6%予測から2011年度には14.3%にまで改善すると試算されているが、この第2四半期の13.5%からは更に悪化が進むと見られている。
オフィススペースの空きは依然高止まりしており、今後も当分は商業不動産の売買も殆どないと期待薄である。