以前格安で民営化され、且つ、巨額な現金を持っている企業Riigiressursside keskusが実際に誰が所有しているのか10年もの間、不明とされてきた。
地元紙Äripäevによると、同社を所有しているのはアメリカ企業(REC Incorporated)を傘下に置くTeet Saarepera氏で、彼の資産総額は8億クローン(約68億8000万円)にもなるという。
今年、この民営化作業(1999年)の最終的な支払いが行われ、Trade & Invest社が1100万クローン(約9460万円)、民営化時の売却総額は6000万クローン(約5億1600万円)、を支払うことになっていた
。元々、エストニア政府は同社が10年間で計3500万クローン(約3億円)を支払うことで民営化(売却)を合意していた。
民営化当時から6000万クローン(約5億1600万円)での売却はかなり安く試算されているという批評があったといい、当時から少なくとも5億クローン(約43億円)の価値があったという。
民営化当時にはTrade & InvestがRiigiressursside Keskusの実質オーナーであったが、民営化後間もなくTrade & Investは破綻し、それを引き継いだEstonia Capitalが2002年にRiigiressursside Keskusを傘下に収めている。
しかし、元々Trade & Investに巨額の融資を提供しRiigiressursside Keskusを買収する資金を手当てしたのもEstonia Capitalと見られており、計画的な企業買収であったのではと疑惑がもたれている。
Estonia Capitalも当初はKristjan Vosman氏が所有していたが、その後2004年に弁護士のUrmas Kärt氏へと譲渡され、今では米ネバダ州に登記されているREC Incorporatedが株主となっている。
Teet Saarepera氏がEstonia capitalの代表者である事は米の法人登録で確認されており、アメリカではペーパーカンパニー扱いとなっていた。