地元紙Äripäevによると、2001年に投資銀行LHVの中にTõnno Vähk氏とTõnis Mägi氏が立ち上げた投資ファンド会社『GILD』が長年高リターンをたたき出してきたが、ここ最近、全くその存在する聞かなくなっている。
同ファンドはバルト3国初のヘッジファンドとされ、エストニアの大富豪や成功者といったセレブ等が挙って投資してきたファンドである。
同ファンドは過去8年間に及び高い利回りを実現してきたこともあり、一時はファンドユニットは5倍にも達し、新たな資金の受け入れを拒否する事もあったという。
この8年間は、全く広告などを打つ必要もなく富豪の為のファンドと見なされてきた。
高リターンに魅せられ多くの投資家が同ファンドへ投資してきており、ファンドのパートナーや従業員なども投資ポートフォリオに絶大な新世を寄せてきたこともあり、彼らだけでも6000万クローン(約5億1600万円)も資金をファンドへ投資していた。
しかしながら、昨夏に投資家らが同ファンドへ資金注入した数カ月後に全ての資金が消えてしまっている。
ファンドマネジャー等は、ファンド運用に大きな失敗を犯してしまった事を認めており、それは過去の栄光を信じてしまった為、投資判断を誤ってしまったという。
投資先は主にバルト3国だったが、その他には新興国などへ投資してきたというが、それが大きな間違いとなり、資産を大きく減らし、同時にヘッジをかける意味でも巨額の資金を借りていたことが致命的になたという。
結局、融資の返済に多くの資金が消え、資産は無くなってしまったという。
同ファンドでは、投資家へは投資額は資産の10%までと説明してきたというが、中にはほぼすべての資産を突っ込んだ投資家もいるとされ、直に個人破綻する者も出かねないと懸念されている。