Baltic State : 最高裁、国に2億5000万クローンの賠償命令(エストニア)
地元紙Äripäevによると、最高裁がSylvesterの元大株主に金利を付けて計2億5000万クローン(約21億5000万円)の支払いを命令した。
大株主の一人であったMatti Polli氏は、金利として約4000万クローン(約3億4400万円)もの大金の支払いを受けることになった。
当初、税務当局は所得税の脱税があったとして同氏に対し8000万クローン(約6億8800万円)の支払いを求めたが、それは同氏が個人資産を全て同社へ資産移転したのちにStora Ensoへ2億クローン(約17億2000万円)売却したことが脱税行為であるとして国税に資産を凍結されていた。
最高裁は、国税から資産凍結の合法的な説明を求めたが、脱税だと判断できる証拠の提供がなかったことで、今回、金利を含めて賠償金の支払いを決定した。
同社は、当時、資産の移転をしたのちに企業売却した場合の課税の取り扱いを国税に確認しており、当時はこの手続きは合法であると通達されており、その判断からこの企業売却を進めたとされている。