Baltic State : 短期金融市場が機能不全(ラトビア)
中央銀行による度重なる為替介入により短期金融市場が機能しなくなっている。中銀はラッツ介入を繰り返し、ユーロ売りを続けている。そして短期金融市場、為替市場にも支障をきたしており、
インターバンクレートは一気に100%以上の高騰を記録した。
LETAによると、ラッツ買いはラトビア中央銀行以外になく、市場が機能しなくなっている。
国内の商業銀行は、当局が求める最低資本規制に引っかからないように最低額のラッツを維持しながらも、市場の成り行きを傍観している。
同規制では、銀行各行は総額で7億3850万ラッツ(約1454億8500万円)の資本が必要とされ、現在は丁度3070万ラッツ(約60億5000万円)超過して保有している。
過去4ヶ月間にラッツは対ユーロで高値を維持しているが、それは連日の為替介入によるもので、もしIMFからの次回融資が反故にされれば、買い支えられる資金が枯渇し、為替市場が凍結しかねないと懸念されている。