Baltic State : 通貨切下げ論払拭に向けて!(エストニア)
外国人投資家の間でエストニアクローンの通貨切下げ懸念が台頭してきたことを受けて、エストニア中央銀行のJaan Männik総裁が懸念払拭を目指してスウェーデンに出発したと地元紙Postimeesが報じた。
Männik総裁は、スウェーデンでは投資家や銀行アナリスト等と会合を持つ予定でおり、議題としてエストニア経済について説明するという。
同総裁は投資家等に向けてエストニアクローンの通貨切下げは無意味で、エストニア中央銀行もエストニア政府もそういう類の計画は一切もっていないと説明する予定。
また、同総裁は、エストニア経済はバルト3国の中で最悪の経済環境にあるわけではなく、他のバルト3国が通貨切下げを行う必要が無いのになぜエストニアでそういった懸念が擡げるのか理解できないと言及している。
そして、エストニアとしては2011年にもユーロ導入を目指す意向であることはかわらず、万が一、通貨切下げを実行でもしたら高インフレが襲い、エストニアは長期にわたってマースリヒト協約が求める諸条件を満たすことができなくなると切下げ論を一蹴した。