Russia : MMK社経営陣,MBO実施へ(ロシア)
ロシア第2位の鉄鋼会社Magnitogorsk Iron and Steel Works社(MMK)の経営陣は21日、自社にMBOを掛け競合他社が狙っているロシア政府保有分の同社株23.8%の取得に対抗して、今の経営陣で経営を続けていく意向であることを明らかにした。
ロシア政府が計画していたMMK社株23.8%の売却に絡むMechel社とMMK社との熾烈な争いは、最後の最後でUFGIS Structured Holding Ltd社の登場でMMK社が主導権を取る形となった。
MMK社経営陣では、UFGIS社はMagnitogorsk社に深い関わりをもつ投資家を代表した企業だとしている。元々経営陣は同社株の58%を保有していた。
MMK社経営陣によるMBOにより、アナリスト間では将来的に同社のIPOに期待が移ると見ており、もしIPOと言うことになれば、これまでのロシア企業とは一味違った上場になると見られている。
Mechel社はロシア第5位の鉄鋼メーカーで、ロシア政府が予定していた競売に向けて10月にニューヨークで上場した際に取得した2億9100万ドルを要して入札準備を数週間続けてきていた。
また、Mechel社は、既にMMK社株17%を取得している。