時計
メールマガジン
07年1月1日からブルガリア、ルーマニアがEU加盟を果たすことが決まり、巨大化する欧州・中東欧に続き、巨大市場として台頭しつつあるロシア、GDP成長率が10%を上回るバルト3国、国営企業の民営化を急ぐCIS諸国といった地域の経済状況などの情報を配信しています。

メールアドレス:

→詳しくはこちら


i-modeにて最新経済ニュースをいつでもご覧いただけます。

広告掲載について

ニュース過去記事検索
Russia : ロシアでも住宅ローン問題勃発か?!(ロシア)
投稿者: 編集部 投稿日時: 2007-9-21 2:00:00 (1750 ヒット)

零細系の銀行で住宅ローンを提供している銀行が資金ショートを起こし経営の危機が危ぶまれている。

ロシアでは住宅ローンを取り扱っている銀行の3分の1が資金ショート懸念が持ち上がっている。アメリカの住宅ローン問題を機に住宅ローン証券市場への安全性が危惧され、金利が上昇し続け、以前LIBOR+1.5%で借りられたものが、今はLIBOR+4〜5%と金利が高騰している。

この金利高を背景に銀行業界では住宅ローンの証券化を諦め、一部の銀行では債権を競合他行へ売却するところも出始めている。

Gorodskoi Mortgage BankのNikolai Shitov代表は、アメリカでのサブプライム問題発生以降、借入れ金利はLIBOR+3%にまで上昇していることからも今は住宅ローンの証券化は最適な時期ではないとの私見を述べている。

Alfa Bankの住宅ローン事業部部長であるIlya Zibarev氏も与信ポートフォリオはLIBOR+4〜5%で売買されており、以前のLIBOR+1.5%から大きく上昇していると指摘する。

この流れの中、ロシアの銀行では証券化への資金調達レートは既に9〜11%という高率で借り入れざる得なくなっている。

Gorodskoi Mortgage Bankでは、市場の変化をチャンスと見なし、国内の大手銀行との間で彼等が抱える住宅ローン債権の買取を打診している。同行では10%を超えるディスカウントの安値で売りを急ぐ債権を5億ドルあまりで買い取っているという。

同行は、住宅ローンを提供する資金ショートしかけの国内銀行の30〜40%あまりが今後2〜3ヶ月で大きな焦げ付きを出すと予測している。

印刷用ページ このニュースを友達に送る

Copyright (c) 2004 CPGBalticsOU All rights reserved.
本ホームページの全部または一部を 無断で複写複製(コピー)することは、 著作権法上での例外を除き、禁じられています。