Russia : 下半期はインフレスパイラル?(ロシア)
ロシア経済省のレポートによると、今年上半期の社会経済開発に関し、国家経済は好調に成長が続き、この上半期は7.8%成長で、昨年同期の6%成長を大きく上回った。
しかしながら、消費者物価が1-6月期に5.7%をつけ、今年度の目標インフレの達成が難しくなってきた。
経済成長は高く推移し、この半年でGDPは7.8%拡大した。経済の拡大は、資源輸出に始まり、今では製造業も貢献し始めている。
一方で国内のインフレは上昇傾向を示している。この第1四半期に昨年同期の5%から3.4%までインフレ率は下げたが、第2四半期には昨年同期の2.3%から2倍を記録した。特に6月は単月で1%上昇した。
7月も引き続き1%前後の物価高が予測されており、経済省では、食肉、穀物、石油、ガソリン、などが今後12月までの間値上がりすることを予測されると、一段の物価上昇を予測している。
アナリスト間では、今年は8.5%のインフレ率を試算しているが、今の所政府ではインフレ目標の変更は予定していない。