Baltic State : ローンの支払いに困り始めた?(エストニア)
06年度にローン支払いの滞納が3倍も増加していたという。
地元紙アリパエブによると、消費者ローンは銀行が融資する金額の約15%程度に過ぎないが、その滞納率は実に60%近くに上っている。
この5月に消費者ローンで支払期日が2〜3ヶ月も過ぎてしまったものだけでも3億クローン(約31億円)に達している。
債務者の多くが資産売却による債務支払いの前に何とか銀行との間で支払いの調停を結びたいとしている。ただし、銀行では、既に債権取立業者へ債務を回したところもあり、住宅などを強制的に売却された債務者も出始めている。
取立業者最大手Julianus InkassoのJaanus Laidvee執行役員は、同社として、既に債務者のいくつかや個人破綻をした債務者の資産を売却などを行っていると認めている。
銀行業界では、これらの取立をされている債務者の多くは、実際の融資は銀行からではなくノンバンクから借り入れた者が多く、ノンバンクとしては早期に債権を回収する動きが活発化しているのではと見ている。