Baltic State : ドル口座閉鎖が経済危機に直結も(ラトビア)
アメリカンエクスプレス(American Express Bank)のコレスポンディング銀行口座閉鎖問題で、実際には、アメリカンエクスプレス自身が口座を閉鎖していたことが明らかになった。
アメリカンエクスプレスの他にバンクオブアメリカ(Bank of America)も同様の口座を閉鎖している模様で、両行共に口座閉鎖の理由を明らかにしていない。
もしラトビアでドル口座の扱いが出来なくなった場合、金融業界だけではなく、ラトビア経済自身にも多大な影響を及ぼす可能性があるとして懸念が拡がりつつある。
実際の所、多くの銀行では、JPMorganが主要なコレスポンディングバンクとなっている。万が一、JPMorganまでもが口座を閉鎖した場合、国内の銀行の大半が米口座をなくしてしまうことになり、ラトビア市民だけではなく、非居住者や預貯金者の預金全てが隣国のエストニアやリトアニアに流出してしまう可能性がある。
大量の資金が外国へ流出でもするようになれば、国内の金融機関ではその事業を継続することが難しくなる恐れがあるため、ラトビア経済にも大きな問題を引き起こしかねないことになる。