地元紙アリパエブが客船大手のタリンク(Tallink)が露サンクトペデルブルグで招致されていた経済フォーラムへ貸し出した客船からエストニア国旗とタリンクのロゴを外すようにロシアから要望を受けていたと報道している。
報道内容では、エストニア国旗と会社ロゴを外すよう要請されたのは豪華客船Victoria I号で、同フォーラム主催者側からの依頼があったという。
戦争記念碑撤去問題からフォーラム主催者はメディアの反応を受けて、タリンクを利用することを中止することも視野に入れていた。
報道の詳細は、タリンク側が国旗とロゴを外すことで妥協がまとまった結果、契約が守られる格好となり、タリンクの臨機応変な対応に対し、契約料の他、500万クローン(約5000万円)がタリンクの要望通り別途支払われたとされている。
しかしながら、タリンクは、アリパエブの報道内容が正確性に欠いているとして法的手段を講ずることを示唆している。
タリンクでは、アリパエブがヘッドラインとした『タリンク、エストニア国旗をルーブルと交換』とした内容に問題があるとして、裁判も辞さないという強い姿勢を示している。
タリンクは、アリパエブに対し、紙面上で報道内容が適正を欠いており、社のイメージを既存しているとして、金銭的な弁償の他、正式に謝罪することを求めている。
タリンクによると、M/S Victoriaのエストニア国旗を下げることも、客船を塗り替えることも計画していないという。