Baltic State : ハードランディング回避は五分五分(エストニア)
大手銀行一角Nordeaがエストニア経済の見通しを経済減速に向かっているとBaltic Rimにレポートを寄せている。同行によると、エストニアの融資増加率は据えにピークを迎え、不動産市場は徐々に冷却化し、ハードランディング懸念は減少し始めているという。
06年度のエストニアのGDPは11.4%成長となり、97年以降の最高記録を達成した。しかしながら、07年度のGDP成長率は減速の方向に向いており、06年下半期からの流れを引き継ぎ、輸出は減少が顕著となっている。
それでも経済成長のトレンドは、二桁近い成長が期待できる水準を維持しながらも経済危機は上手く回避することになると見られている。
ただし、輸出減に伴い、エストニアの輸出産業は大きくダメージを負う事が懸念され、競争力の再強化が急がれる。今の所、エストニア・クローンも冷静を装っていることもあり、健全な経済環境の中にあると判断できる。