Russia : 電力大手UES,IPOは2段式に (ロシア)
ロシアで電力事業を牛耳るUES(RAO Unified Energy Systems of Russia)が株式公開時(IPO)に公開方式を2回に分けるかもしれない。
UESでは、年内に予定する株式公開時に何らかのリスクが生じることを懸念して公開方式を変更する可能性を示唆している。
同社ではIPOを2回に分け、1度目を今年、2度目を08年度に行う方向で調整に入るとしている。この方法では、市場からの資金調達失敗リスクは避けられるかもしれないが、IPOコストが膨らむことが危惧される。
また、UESは今年度中に傘下15社の新株発行を行う意向でその中にはOGKやTGKなどが含まれる。
新株発行に伴い、OGKの増資では市場から4210億ルーブル(約68億ドル)、TGKでは2421億ルーブル(約92億ドル)を調達する意向で、調達資金はそれぞれの投資プロジェクトに振り向ける計画となっている。
しかしながら、この所のIPOの急増で市場は過熱気味にあり、また、大規模の資金調達に参加する投資家がどれ程いるのかなどの懐疑的な思惑が拡がっていることなどから市場からの資金調達が容易に行くかの判断は難しくなっている。