Russia : ルクオイル,国内最大の座をロスネフチに奪われる?(ロシア)
07年度中にもロスネフチがロシア最大の石油会社の座に付くことが明らかになっている。
石油産出高国内トップのルクオイルは、昨年9000万トンの原油を生産し、ルクオイルを追うロスネフチは8200万トンを生産した。今年、ロスネフチは、昨年度には売上げ算入していなかったウドムルトネフチ、サハリン-1、そしてユコスから買い取った石油子会社などからの生産高が計上されることで首位に上り詰めると見られている。
上位2社を追うのはウドムルトネフチをロスネフチに売却し7200万トンの生産に留まったTNK-BPや6600万トンの生産高となったスルグトネフチェガスなどとなっている。
最近、買収を積極的に進めているガスプロムでは、ガスプロムネフチ単体で3300万トンの原油生産があり、傘下のスラブネフチと合わせると5900万トンにまで生産高が拡大する。一時ロシア最大の石油会社となったこともある破綻したユコスは2200万トンの生産量にまで減少し、タトネフチの2500万トンをも下回る結果であった。
ロスネフチは、ユガンスクネフチェガスの買収により生産高を伸ばしており、07年年内にもルクオイルを上回る生産量を記録することが予測されている。