Russia : トランスネフチ,ベラルーシを相手に訴訟も(ロシア)
ベラルーシが勝手に原油の抜き取りを行ったとして原油の輸送を停止したトランスネフチが9日、ベラルーシに対して訴訟を起こす姿勢を強めている。
トランスネフチとしては、ベラルーシを通るドルージュバ パイプラインを介さず、バルト海を使った海上輸送に変更することも視野に入れている。
ロシア側としては、ベラルーシに対して双方が合意した契約内容に沿った原油輸送がなされることを求めており、契約内容を逸脱する形で勝手な原油抜き取りを行う姿勢は法定で争うことになると示唆している。
もしバルト海輸送という手段が取られた場合、ロシアからバルト海を介した原油輸出高は今後2〜3年で1億1000万トンを上回ることになると試算されている。
ロシア側では、どちらに転んでもベラルーシにとってメリットはないとして、原油輸送関税を取り下げ、早期の解決を求めている。
これまでにベラルーシでは、1月1日から原油輸送関税として国内を経由する原油輸送に1トン当たり45ドルの関税をかけ始めている。
トランスネフチによると、1月6日からベラルーシ側が勝手にポーランド、ドイツ、チェコ、スロバキア、ハンガリーに続くドルージュバ パイプラインから原油の抜き取りを始めていた。