パナソニックがロシアの卸6社からダンピング疑惑をかけられ、ロシア国内でシェアの過半数を占める同6社から取り扱いの締め出しにあっている。
パナソニックでは、ロシアでの商品販売に一切のダンピングはしておらず、同疑惑がかけられた携帯電話やプラズマテレビの販売は、他国の企業が独自に行っているか、業者により不法にロシアへ輸入された商品であると、違法なダンピング販売を行っていないと主張している。同社では、今回の疑惑に対し、法的措置を取ってでも名誉の回復を図ると強調している。
連邦反独占局は小売6社(Evroset、ElDorado、Svyaznoy、M.Video、Mir、Technosila)が表明したダンピング疑惑に既に捜査を始めたことを明らかにしている。同6社は、実際に販売等でカルテルを結ぶ関係にある。
同6社は、ロシア国内で携帯電話及び家電販売シェア60%を占めており、双方の対応次第でパナソニック商品のロシアでのシェアに大きく影響を及ぼすことになる。
パナソニックでは、今回不買活動を起こすと声を上げる6社の内の3社も国境で違法に商品を輸入商社から取得しているとし、自己矛盾にあることを指摘している。
モスクワの輸入商社Vneshtorgimpeksによると、国境で商品名を偽って関税逃れをすることは誰もがしていることだとし、今回の騒動も一部の業者が上手く課税を逃れた商品を廉価で販売したに過ぎないと指摘している。