Baltic State : 大手不動産開発業者,経営難か(エストニア)
エストニア最大の不動産開発会社の一つであるアルコ・ヴァラ(Arco Vara)が収益性の低さに苦悩している。
アルコ・ヴァラは、創業15年の大手で、現在開発中の案件5つで問題を抱えている。5つの開発計画は、その殆どで収益が低下しており、30%の収益減となっていることで建設事業が経営の足を引っ張る状況にある。
同社は、今年1−9月期に5500万EEKの収益を計上しているが、昨年同期比では32%の収益減となっている。このまま収益性が伸び悩む場合は、既存の開発案件にも大きく支障が出かねないと懸念されている。
同社が今、最も力を入れているタリン港近くのSPAホテル建設と高級住宅街カドリオルグでの住宅建設にも既に遅れが出ている。当初の計画では、SPAホテルは07年上半期にも完成予定とされていたが、実際に建設計画許可もこの9月に出たばかりで、実際の完成は09年まで先延ばしされることは確実となっている。