Russia : 知的財産権侵害総額が9300万ドルに(ロシア)
内務省は16日、ロシア国内で知的財産を侵害したコピー商品による損害総額が2006年1−10月期の間に24億8000万ルーブル(9億3100万ドル)を上回ったことを発表した。
内務省によると、10ヶ月間に摘発された版権違反件数は6432件に上り、05年度の2924件を大きく上回った。
また、警察当局では、今年中央、北西、南ロシア連邦各区で計4社の大手偽物オーディオ及びビデオ卸業者による不法活動を取り締まっている。
警察によると、偽物オーディオなどは特にカザン(Kazan)、トベリ(Tver)、ペンザ(Penza)、モスクワ区、モスクワ市などで無許可生産されているという。
ロシアは、丁度アメリカとの間でWTO加盟協議を済ませたばかりで、早急に知的財産権の保護強化を実施しなくてはならず、WTO加盟を前に実績を残す必要が問われている。
これまでにロシアでの版権侵害は05年度だけでも17億ドルに上ると試算されており、過去5年間では65億ドルを上回っていると見られている。