Russia : IPOブームもプーチン後のロシアに不安(ロシア)
ロシアの株式公開ブームが続く中、2008年にプーチン大統領が大統領職を終えることから、その後の政治不安から証券市場が崩壊する懸念があると米シティバンクが示唆している。
シティバンクによると、今年及び来年度にロシアでは48社が株式公開を行い、計380億ドルを市場調達すると見られている。380億ドルは、実際この10年間にロシア企業が市場調達した資金の6倍にも達する。
確かにこの何年かでロシアのRTSインデックスはプーチン大統領の後ろ楯を受けて約10倍もの値をつけており、実際にロシアを凌ぐパフォーマンスを残しているのはブカレストのインデックスだけとなっている。
プーチン大統領は、08年後も後任の大統領には影響力を残せる人物を大統領に就けることを示唆しているが、このところの極端な株式公開ラッシュの背景には、08年後の政局不安を前にロシアの大企業オーナー達は早々に巨大資金を取得後、海外へ資金逃避させることがあると見られている。