欧州委員会が高インフレによりエストニア、ラトビア、リトアニアの3カ国によるユーロ導入は2010年以前には有り得ないという見通しを示唆している。
欧州委員会の予測では、バルト3国各国の高度経済成長が続く限り、08年を目標とするユーロ導入は間違いなく達成可能な目標ではないと分析されている。
現在のところ、導入可能時期は2010年か2011年にまで遅れると見られている。
これまでにも好景気が支える格好で高インフレがバルト3国を直撃しており、一方で経済成長が鈍化していたスロベニアでは低インフレが認められ、来年度からのユーロ導入の道が開かれている。
バルト3国では、毎年8%近い経済成長が続いており、国内需要の拡大とともに今後もインフレ傾向が長期化することが予測されている。一部の金融機関では現実的なユーロ導入は、リトアニアとエストニアでは2010年頃となり、ラトビアでは2010年は困難だとする見方が拡がっている。
ラトビアのインフレ率は、07年度が5.8%と予測され、リトアニアでは同様に4.9%、そしてエストニアでは3.6%と3カ国ともEU平均を大きく上回ることが確実視され、最低目標とされる3.1%の壁を大きく上回る勢いである。08年度については、欧州委員会の予測では、ラトビア、5.5%、エストニア3.3%、リトアニア2.9%と何れもまだまだ導入条件をクリアするには苦しい高インフレが続く。
各国の経済成長を見ると、エストニアでは07年度9.5%、08年度8.4%とそれぞれ予測され、ラトビアでは、それぞれ9.1%及び8.9%、リトアニアでは7%と6.1%が予測されている。この期間中のEUでの経済成長率予測は、07年度が2.3%、08年度が2.4%とバルト3国のほぼ4分の1の成長しか予測されていない。