Russia : ラブロフ外相,サハリン2の免許剥奪の計画なしを明言(ロシア)
セルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外務大臣がロシアとしてはサハリン2石油ガス開発計画で開発許可を剥奪する考えが無いことに言明した。
ロシア政府は1994年にサハリンエナジー社との間でサハリン2計画に署名している。サハリンエナジー社の大株主はロイヤルダッチシェル。
サハリンエナジー社は少し前に開発計画で支出拡大の承認をロシア政府に求めていた。支出拡大に伴いロシア政府が受け取る利益の取得時期が延期されることになり、ロシア政府としては、支出拡大は受け入れられない提案とされてきた。
サハリン2は現在、ロシアの環境保護当局から自然破壊が酷いとして稼動の停止を求められている。
ラブロフ外相は、サハリンエナジー社が環境破壊を認識し、修正案を提出することを望んでいると示唆する。ロシアとしては、石油価格が極端に廉価であった90年代に、ロシア政府にとって不利益な内容で締結された同契約の見直しを実際のところ、修正したいとの見方が一般的となっている。
同契約では、ロシアは開発業者が全てのコストを回収した後になって始めて利益を得られる内容となっている。