Baltic State : 国際通貨基金,08年の通貨統合は非現実的(エストニア)
国際通貨基金によると、エストニアの通貨統合は、当初計画の1年遅れの08年1月1日からさらに遅れることになる。
この7月のインフレ率は2.8%で、年率換算では4.4%となった。
経済規模131億ドルのエストニアでは、この第1四半期に11.7%の経済成長を記録しており、国内需要、賃金上昇、輸出の急拡大などでGDPは二桁成長を続けている。
国際通貨基金では、エストニアにとってユーロとの通貨統合は、正直、既にユーロとクローンがペッグされていることからも必ずしも必要であるとは言いがたいと、現状でも十分通貨は安定していると、統合を急ぐ必要はないと示唆している。
国際通貨基金では、もしエストニアが通貨統合を急ぐのであれば、財政を厳正化し、直ぐにでもアルコールやタバコ、燃料などの課税を引き上げる必要があるとし、通貨統合はそれ次第とエストニアの対応を伺っている。