Baltic State : ユーロ統合の延期で銀行業界は荒稼ぎ(エストニア)
エストニアのユーロ統合が改めて1年の延期とされたことで銀行業界では各種の取り扱い費用を値下げする必要がなくなり、収益源が確保されたことで安堵のため息をついている。
統合延期により、銀行界では今後も欧州でも高めに設定されているサービス料金からの収益が数百万EEKも確保されることになる。
国内大手のNordeaでは海外送金にネットバンクを利用した場合にも300EEKを取っており、EUPaymentと呼ばれるサービスでは30EEK、国内振込みでも26EEKであることからも極端に高い費用を徴収している。
EU規則では、欧州内の銀行は海外および国内の送金費用は同様の金額にする必要が指摘されている。
欧州一高いサービス費用を徴収するエストニアでは、収益の多くをこの収益源に頼っているとされ、低金利からの収益減を補っているとの声も大きいとされている。
昨年、エストニアの銀行業界では31億EEKの収益を挙げており、その半数以上を金利収入から計上している。