Baltic State : マンション価格,通貨統合失敗により下落(リトアニア)
07年度の通貨統合に失敗したリトアニアでは、失望売りとも見られるマンション価格の下落が始まった。
これまでリトアニアの不動産価格は通貨統合期待から急激に価格が上昇してきたが、通貨統合が延期される見通しが強まったことで住宅価格が下落し始め、今後も統合時期がいつ頃になるかによって、より下落傾向が強まると見られている。
この5月の首都ヴィルニスの中古マンション価格は平均して0.4%の下落となり、ここ最近では初の値下がりが記録された。その他の都市では、カウナス(Kaunas)3.4%、クライペダ(Klaipeda)5.2%、シャウレイ(Siauliai)2.3%などの下落を記録している。
通貨統合が延期されることが有力となったことで、クライペダの中古マンション価格はこれまで20万LTLから25万LTLで販売されていたものが、平均して1万LTLの値下げが行われている。