Russia : 露大統領,G8を前にウクライナ向けガス価格で妥協の意思はないと示唆(ウクライナ-ロシア)
ロシアのプーチン大統領がロシアとしてはウクライナへの天然ガス価格を妥協する意思はなく、西側諸国と同様の対応を行うと両国のガス論争に終止符を打とうとしている。
同大統領は、ロシアの外交政策を近隣諸国が西側諸国を使って挑戦するような行為は無意味だと暗にウクライナが模索する西側諸国との関係強化をロシアへの脅威にはならないと一蹴し、ロシアを挑発するようであれば自国民からより多額のエネルギー料金を徴収することになるだけだと、その姿勢を問質している。
また、プーチン大統領は、オレンジ革命でウクライナを援助した西側諸国は同国へのエネルギーの安定供給を手助けすることが本来の援助であると西側諸国の姿勢にも疑問を投掛けている。
これまでのウクライナへのガス価格は1000立方メートルあたり50ドルに過ぎず、西側の経済大国であるドイツはその5倍にあたる250ドルも支払っていることを踏まえると、ウクライナへのガス卸価格が単に異常なほど安かったに過ぎないといった事情がある。
ガスプロムでは、ウクライナ政府及びナフトガスとの間で取決めた1000立方メートルあたり95ドルといった契約から今後は230ドルまで引き上げることを既に通達している。