Russia : 証券市場暴落はインサイダー取引が発端?(ロシア)
連邦金融市場サービスのOleg Vyugin会長は、ロシアの証券市場で起こった株価暴落を踏まえ、明確な証拠は見当たらないが、もしかするとインサイダー取引が発端となり、証券市場が大きく反応した可能性も拭えないと示唆している。
同氏は、現在の証券市場が経済のファンダメンタルを踏まえると、暴落の理由は認められず、何かしらのインサイダー取引があったこともあり得ると語り、もし、実際にインサイダー取引が確認された場合、大手の機関投資家が関係した可能性が考えられると調査の可能性を示している。しかしながら、現在のところ、一切のインサイダー疑惑を思わせる証拠も見つかってはいない。
今回のインサイダー疑惑は、ロシア中央銀行のAndrei Kozlovシニア副会長が22日にインサイダー取引が原因で市場が大きく動揺したことが発端ではと発言し、経済的な要素ももちろん含まれると示唆していた。
また、財務省の財政政策局ヘッドであるAlexei Savatyugin氏は、今回の株価暴落は、インサイダー取引に間違いなく、ただし、これまでの株価急昇も同じくインサイダー取引に因るところが大きいとロシアの株式市場の異常性に懸念を表明している。
この所、西側筋の金融機関による大量のロシア株購入により、大量の資金が株式市場に流入したことが株高を演出してきている。高騰前に安値で取得した株式を一斉に売却に走ったと見る向きも否定できない。